もしかして…子供の知育にルービックキューブもいいんじゃなかな?
そう考えいてる親御さんも多いのではないでしょうか?
我が家では私と息子 ( 小学3年生 ) でルービックキューブを楽しんでいます。
2人とも去年 ( 2019年 ) の4月から初めましたので、だいたい10ヶ月ほどになりますね。
子供がやって、そして自分もやってみて、私も「ルービックキューブは小学生の知育に良いかも!」と思いました。
以下の6つがその理由となります。
- 手指と頭を使うこと
- 記憶力を使うこと
- 空間認識力が鍛えられること
- 瞬間の判断力を求められること
- 先読みする能力が必要になること
- 冷静さ・平常心が求めらること
楽しみながら、こんな能力が鍛えられたら最高ですね。
ルービックキューブは所詮遊びです。そして遊びには好き好きがあります。
知育に良いと言っても、無理強いしては本末転倒だと思います。
やるやらないは、本人の意思を尊重したいものです。
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ルービックキューブ配置パターン数と「神の数字」
ルービックキューブにまつわる数字的な話題を少し紹介しておきます。
膨大すぎるルービックキューブの配置パターン数
ルービックキューブの配置パターン数 ( 6面が揃った状態に加えて、バラバラに崩した状態のパターン数 ) をご存知でしょうか。
信じられない事に 4325京2003兆2744億8985万6000通りあるそうです。
4325京以上…膨大すぎてぜんぜんピンと来ませんが、これは「人類は、ほとんどの配置パターンに遭遇しておらず、6 面を揃えているのはその一部にすぎない」と言うことを意味します。
どう言うことでしょうか?計算してみましょう。
仮にですが1人の人間が、1つの配置パターンから6面が揃った状態に完成するまで時間を1分と考えると…この場合、1年で 52万5千600 パターンを完成できます。( ここでまず無理がありますが )
ルービックキューブの配置パターン数 4325京… を1年で完成できる数 52万5千600 で割ると約 82兆2907億2160万2910.6 です…は?
1分で1つの配置から6面揃った状態にできるとしても、82兆年2907億年以上かかると言うこと…気が遠くなるにもほどがある!
ならば、みんなで頑張れば良いじゃない!
とう事で全人類76億5千万人で取り組んだとしても…1万年以上かかる計算です。
ルービックキューブは1974年に発明され、ようやく 46 年を迎えます。
とてもとても全パターンには及ばないどころか、その一部分しか揃えていない事になります。
膨大すぎるルービックキューブの配置パターン数。ピンときましたでしょうか?
ルービックキューブの「神の数字」は 20 であることを証明
ルービックキューブは 3 x 3 x 3 = 27 個の キューブ ( ピース ) の組み合わせで1つの立方体になっています。
ただしルービックキューブの中央部分にキューブ ( ピース ) はなく、またセンターキューブ 6 個の位置関係が変わることはありません。
位置が入れ替わるのは、以下の図にあるコーナーキューブ 8 個とエッジキューブ 12 個計 20 個のキューブ ( ピース ) のみなのです。
( コーナーキューブ 8 個、エッジキューブ 12 個計 20 個のキューブ ( ピース ) の位置が変わる )
4325京以上の配置パターンがあるのに、位置が入れ替わるキューブ ( ピース ) はたった 20 個なんですね。
では、20個のキューブ ( ピース ) をバラバラに崩した状態から、6面が揃った状態にする最大の手数は幾つでしょうか?
この最も効率的なルービックキューブを解く手数を「神の数字」と言われています。
「神の数字」は1981年には52手以下であると証明され、年代が進むごとに、より少ない数であることが証明されて来ました。
そして、2010年にGoogle社の協力を得た研究チームが「神の数字」は 20 手以下であることを証明したのです。
参考 God's Number is 20God's Number is 204325京以上も配置パターンがあるのに、どんな形からでも20手以内で復元できるのは興味深いです。
知育に最適だと思う6つの理由
知育に最適だと思う6つの理由について考えてみたいと思います。
- 手指と頭を使うこと
- 記憶力を使うこと
- 空間認識力が鍛えられること
- 瞬間の判断力を求められること
- 先読みする能力が必要になること
- 冷静さ・平常心が求められること
手指と頭を使うこと
赤ん坊が必ず行う行為として、指しゃぶりがありますね。
これは、指と口で脳をマッサージし大脳の発達を促進していると言われています。
大脳表面にある大脳皮質とは、100億以上の神経細胞から成る組織です。
この大脳皮質の面積の内、手や口をつかさどる部分が大脳表面の多くを占めているのことが知られています。
このように、手指と大脳は密接に繋がっています。
手指と大脳をフル活動させるルービックキューブは、子供の大脳の発達に影響すると考えます。
いっその事、キューブを口の中で回してしまうのも良いかもしれませんね。 ( 笑 )
記憶力を使うこと
ルービックキューブには様々な解法 ( 揃え方 ) があります。
- CFOPメソッド
- Rouxメソッド
- Ortegaメソッド
- ( その他多数 )
いずれの解法でも、あらかじめ回し方 ( 回転パターン ) を覚えておく事で6面を揃えることができるようになります。
現在最も普及している解法は CFOP メソッドです。ほとんどのキューバーがこの解法を用いています。
CFOP メソッドでは、合計 119 の回転パターンがあります。
この 119 の内の基本の 6 種の回転パターンを覚えれば、とりあえず一通り6面を揃えることができるようになります。
回転パターンを多く覚えれば覚えるほど、途中の手順を省く事ができ、より少ない手数で早く完成させることができるのです。
つまり、スピードアップの一つの要因として回転パターンを覚えておくこと、記憶力が重要になります。
また、刻々と変化するキューブ ( ピース ) の配置を一時的に記憶しながら回しますので、短期記憶力の強化につながるでしょう。
空間認識力が鍛えられること
ルービックキューブは立方体 ( 6面体 ) になっており、それぞれのキューブ ( ピース ) は立方体を三次元的に移動するパズルです。
回しながら目的のキューブ ( ピース ) が次にどのように移動するかを考えるのですね。そこが難しいところ。
あらかじめ覚えた回転パターンを手で回しながら、それを目で追いながら、また頭で考えながら揃えて行きます。
空間認識力・立体的な図形把握力の強化につながると言えますね。
瞬間の判断力を求められること
6 面を揃えるのは、それほど難しい事ではありません。
ただし、速く回すにはキューブ ( ピース ) の配置をできるだけ早く判断し、次の回転パターンを回し始める必要があります。
あらかじめ覚えた回転パターンを回すと、キューブ ( ピース ) の配置が変わります。
できるだけ早く現在の配置を把握し、次のパターンを回す事で速く6面が揃います。
つまり、瞬間の判断力と頭の回転の速さが求められます。
先読みする能力が必要になること
上達していくに従い、決まった回転パターンを回した後にキューブ ( ピース ) の配置がどのように変化するかを予想できるようになります。
これを先読みと言いますが、ある程度訓練が必要です。
私もまだまだ、この先読みができるとは言い難く、YouTube などで勉強中。
正直なところ動画を見て、説明を聞いても難しい! ( 現在保留状態 )
次の状態が予測できるなんて、想像もできない能力に思えますね。
ただし、この先読みがきるようになるとぐっとタイムが短くなります。
中級から上級者になって行くに従い、必ず求められるスキルと言って良いと思います。
ルービックキューブに親しみ、少しでもタイムを縮めようとする過程で、未来を予測する能力が身についてくると考えます。
冷静さ・平常心が必要であること
キューブを速く回すには、速く回すしかないのですが…
速く回す事と、慌てて回すの事は違います。
緊張して力を入れ速く回そうとしても、速く回せるものではありません。
安定して速く回すには、適度な緊張感と、あくまで冷静で平常心であることが求められます。
もし、ルービックキューブの大会に出場することがあれば、とても平常心ではいられませんね。
どんな状態でも冷静でいられることが求められるのが、トップキューバーの世界と言えるのではないでしょうか。
トップキューバーは優秀な方が多い ( と言う印象 )
ここからはちょっと蛇足かもしれません。ルービックキューブを回して見て、いろいろ調べてみて感じことを綴ってみます。
6 面完成まで平均して 10 秒を切るタイムが出せるプレイヤーがいます。
彼らトップキューバーと言って良いと思われる方々…優秀な方が多いような印象です。
何を持って優秀と言えるのか?高学歴ならば優秀なのか?そこは難しいところですが、まあ素直に考えてみて…
世界最高峰のトップキューバーと言えるオーストラリアの “フェリックス・ゼムデグス ( Feliks Zemdegs )” 氏 。
“フェリックス・ゼムデグス” 氏 は 世界キューブ協会世界選手権で2回優勝した唯一のスピードキューバーです。
また、様々な競技のタイトルホルダーでもあります。
その “フェリックス・ゼムデグス” 氏 は 世界的にトップクラスの大学であるメルボルン大学の卒業生。
つまり、文武両道?を体現していると言っても過言ではありませんね。
参考 Feliks Zemdegswikipedia日本では 2019年12月28日 に、日本人として初めて 5 秒を切る 4.80 秒と言う記録を打ち立てたのは 洲鎌星 ( すがませい ) さん。
洲鎌さんは、現在広島大学の学生さんでいらっしゃいます。
洲鎌さんは 3x3x3 の他 4x4x4 から 7x7x7 までの日本記録タイトルホルダーでもあります。
素晴らしい!
また、目隠し競技の第一人者である 山本祐輝 さんは医師免許を持っており、現在研修医です。
同じく目隠し競技日本チャンピオンの、品川直登 さんは京大出身と、高学歴の方々ばかり…
頭が良いからチャンピオンに成ったのか?はたまたキューブが彼らの頭脳を引き上げたのか…?
そこは異論あると思いますが、少なくとも相乗効果はあったと思われます。
また、現在多くのキューバーの方々が YouTube チャンネルでキューブの回し方や練習方法のレクチャー動画をアップロードされています。
どの方も話し方や説明が理路整然としています。やはり賢い方ばかりの印象です。
スピードキューブ・CFOP メソッド
そもそもの話になりますが、ルービックキューブは自分で考えて 6 面を完成させるパズルとして捉えている方が多いのではないでしょうか。
それも決して間違いではありません。
先に述べたとおり、ルービックキューブには様々な解法 ( 揃え方 ) があります。
私もそうですが、パズルと言うより、いずれかのメソッド・揃え方を習ってあらかじめ覚えてしまう考えです。
揃え方を考えながらゆっくり回すのではなく、速さを追求する競技としてのスピードキューブが現在の主流です。
もちろんパズル要素は大いにありますし、頭もフル活用しないといけない事は変わりません。
先にも述べましたとおり、現在最も普及している解法は CFOP メソッドです。
その他のメソッドに比べ、Web などで公開されている情報量が桁違いですし、世界最短記録 ( 3.47 秒 ) も CFOP メソッドが用いられています。
これから始める人は CFOP メソッドから始めるべきだと考えます。
ここで CFOP メソッドを説明するのは割愛しますが、もっとも詳しく説明してあると考えるサイトを紹介しておきます。
参考 ルービックキューブの揃え方 初級編Cube Voyageまた、お子様向けには日本におけるスピードキューブ・パズルの総本山である tribox storeさんが無料で配布している ( キューブを注文すると無料で注文できる ) 「tribox 3×3×3キューブ 6面完成攻略書 」で習うのがおすすめです。
参考 tribox 3×3×3キューブ 6面完成攻略書tribox storetribox さんでキューブを買うなら、合わせてこの攻略書もぜひ入手しましょう。
日本人好みだと思うこと ( でもやっている人が少ない )
ルービックキューブは日本人好みで、そして向いている競技だと思うんです。
でも、やっている人は少ないですね。
- 1人でできること ( 内向的 )
- テクニカルである ( 手先を使う )
- 深く突き詰める競技である ( オタク的 )
この様に書いてしまうとあまり印象が良くないかもしれませんが、私はこんな理由で大好きです。
スマホでゲームをやるのも同じ感覚ですね。
おそらく、トライボックス公式 twitter アカウントのフォロー人数が、日本のスピードキューブ人口とイコールと言って良いでしょう。
参考 triboxストアtriboxストアその数 4,000 人弱…
少なくないですか?うーん。もっといて良いと思う。もっとやって良いと思う。
この理由について考えて見たのですが、先に述べましたとおり未だにパズルとして捉えている人が多いこともあるでしょう。
そして、あまりおすすめできない回転の硬いルービックキューブを最初に手にとってしまうと、長続きしなくなると思われます。
以下の認識が広がればもっと日本でもスピードキューブが普及するのではないでしょうか。
- パズルではなく、手指と頭を使う競技・スポーツである
- スピードキューブに向いた回転の良いキューブが安価で入手できる
- 実は6面を揃えるだけなら簡単 ( 回転パターンを覚えれば覚えるほど速く回せる様になる” )
- CFOP メソッドなら子供でも 1 分を切るのはあっと言う間
ルービックキューブの正しい理解があれば、みんなやって見たいと思うはず。( と思いたい )
ぜひ皆さんルービックキューブ・スピードキューブjを始めてみませんか!?
ルービックキューブ・スピードキューブの買い方・選び方
ここまで読んでいただいて、知育玩具としてのルービックキューブに興味をいただいた方、ご自分でもやって見たいと思われた方もいらっしゃると思います。
以下の記事で、2020年版としてオススメのキューブを紹介していますので、よろしければご確認ください。
上の記事でも書きましたが、実はキューブ選びは難しい・トラップが多いと考えています。
その理由は、安くて良いキューブがたくさん提供されている中で、一方では同価格であまりおすすめできない製品もあるのが現状です。
最初に触れるキューブは、せっかくですので、ぜひ良いものを選んでいただきたいものです。
今日のどたんば!
「もっとルービックキューブ流行らないかな。」
「こんなに面白いのに、みんなやれば良いのに。」
と思ってこの記事を書きました。
私はもう、どハマりしてしまい、このブログも去年 ( 2019年は ) 半ば放置状態でした。
おかげさまで、30 秒を切るタイムが普通にでる様になり、SUB 20 も目前と言った状況です。
うちのムスッコ ( 小3 ) の場合タイムはそれほどでもなく、実は現在3分ほどかかっています。
それは理由もあって、最近 F2L を練習しているからですが… ルービックキューブはステップをあげると必ず暫くタイムが落ちます。
以前は 1 分ほどで揃えていたのですが、側から見ると現在完全にスランプですね。本人は時間は気にせずに回しているので良いかなと。
そしてスランプを克服するとタイムが爆上げする…これもスポーツ的ですね。
あと、冒頭で注意書きとして書きましたとおり、ルービックキューブはあくまで遊びです。
「知育のため」と子供に無理強いしては本末転倒。
うちの子の場合も、そこまで積極的にキューブを回しているとは言い難く、こちらからやってみれば?と声をかければキューブを手に取るぐらいです。
もっと練習すれば早くなるのに!と言いたいところですが、ぐっとこらえて一緒にやろうぐらいの感じで誘っています。
さて、わたしも SUB 20 目指して頑張りますか!?
目の見えない人にも優しい、ルービックキューブのサイトがあるといいと思います。