ウルトラマン大好き!すし😇なめろう ( @namero_sushi ) です!
少し早いですが、夏はウルフェス!
今年も例年どおり池袋・サンシャインシティで、 7/19 から 8/26 の期間「ウルトラマンフェスティバル 2019」が開催されます。
参考 ウルトラマンフェスティバル2019ウルフェスということで、先日 2018 年のウルウェスについて振り返ってみて、今年も行く決意を新たにしたのでした。

さて今回予告どおり、我が家の3世代にわたるウルトラの物語について語ってみたいと思います。
目次 - タップでジャンプ!
父とムスコとウルトラセブンの50年
ウルウェスの話題に続いて、うちの家族とウルトラマンの50年について書いてみるのだ。
世代を超えて愛されてきたウルトラマン。
初代ウルトラマンの放送開始は 1966年7月17日 であり、私もまだ生まれていない頃である。
現在 ( 2019年4月25日 ) から、53年も昔に始まったウルトラマンシリーズ。
50年以上続くと、3世代にわたる大長編コンテンツと言えるだろう。
先にも述べたが、初代ウルトラマンの頃私もまだ生まれておらず、最初に触れたのはウルトラセブンだった。
僕とムスッコとウルトラセブンとウルトラマンゼロ
今年小学三年になったばかりの我がムスッコもまた、幼いころからウルトラマンシリーズが大好きなのだ。
ムスッコががまだ、ベビーカーの上で「ウーウー」言っていたころ、すでにウルトラ怪獣のソフビ人形を買い与えていた。
- ゼットン
- キングジョー
- ダダ
ちなみにこれらの怪獣は、ワイ的トラウマ3大怪獣をあえてチョイスしたものだ。( この事はムスッコに話していない )
決して甘やかしたりはしないのだ。
ベビーカーに乗った赤ちゃんは、それが何かわからないままに頭をかじり、手足をむしっていたのだろう。
そしてムスッコがもう少し大きくなり、ウルトラマンゼロが放送されたころ、手に持っているものが “ウルトラマン” であることを理解するようになる。
私の最初のウルトラセブン。
私のムスッコの最初のウルトラマンは、セブンの息子であるところのゼロである。
感慨深いものである
ソフビ人形も買い足していき、どんどん増えた。
- ウルトラセブン
- ウルトラマンゼロ
- ウルトラマンコスモス
- インペラバイザー (インペライザーを当時のムスッコはこう呼んでいた)
増えた人形は相変わらず手や首はもぎ取られ、別の人形とパーツ毎にすげ替えられていた。
セブンの体にダダの下半身…
ウチのムスッコ、当時から趣味の悪さは際立っていたように思う。
ウルトラセブンの思い出
私の子供の頃にさかのぼってみたい。昭和45年ごろだと覚えている。
忘れられないウルトラセブンの思い出がある。
記憶も多少曖昧であるが、幼稚園に通うころのことなので…4歳ぐらいだったのかな?
昭和40年代、世間はまだまだおおらかで、4歳ぐらいの子どもでも平気で1人で遊びに出かけていた。
その日も、お気に入りのセブンの人形を持って公園に出かけた。
セブンを砂場に埋める遊び
1人で墓場の横の道を過ぎ、林の中を通る坂道を抜けたところにあるお気に入りの公園に向かった。
木々に囲まれ鬱蒼とした公園であったが、そこには広く大きなジャングルジム、大きな滑り台が備えられた遊具、そして広い砂場あった事を憶えている。
1人で出かけて行って、公園では幼い友達といっしょに過ごしたのかもしれない。
公園でしこたま遊び、遊びの中で、大事なセブンを砂場の砂に隠して遊んだ。
今でも憶えている。自分でセブンを砂場に埋めて、自分で砂を掘って探す遊びだ。
最初の数回はうまく探しだすことができた。埋めてしばらく違う遊びをしてから、掘って探す。
探す事ができたから、また埋めることができるのだが…
見つけられなかった砂の下のセブン
気がついたら、砂場の砂の中に埋めたセブンが見つけられなくなっなっていた。
砂場のどこを掘っても僕のセブンがいない。
いくら探しても、大事なセブンの人形が見つからなかった。
泣きそうになった。
いつのまにか、林の中の公園は薄暗くなっていた。
どうしてもセブンは見つからず、いつしか泣いていた。号泣しながら家に帰った。
林を抜け、墓場のの横を通り、泣きながら歩いた。
家に帰って泣きながらパパとママにうちあけた。( 幼少期の私は両親を “パパ” “ママ” と呼んでいたのだ )
「いつも持ち歩いていた僕のウルトラセブンがなくなってしまった」
父と一緒にセブンを探した砂場
そして、父が公園に一緒に行って探してくれることになった。
まだ涙目のままで、パパと2人で真っ暗な夜道を公園まで歩いた。また墓場の横を抜け、林を抜ける。
「セブン見つかるかな」
「大丈夫だよ」
「見つからなかったらどうしよう」
「きっと見つかるよ」
こんな会話をしていたに違いない。
そして公園で、父と2人でもう一度探した。
また砂場のあちこちを掘り、僕のセブンを探した。
でも、結局みつからなかった…
パパが手や足で砂場中を掘り起こしたけど、どこにもなかった。
「誰か持っていったかもね…」
( そうでなければ、ぼくのセブンは今でもあの砂場に埋まっていることになる )
でも、帰り道は泣いていなかった。なぜだろう。
帰り道はなぜか晴れ晴れとした気持ちだったことを、今でもうっすら憶えている。
この話は、セブンが放送されていたころだから… かれこれ50年前のこと。
私はいくつになったんだろう?
幼いムスッコに話したセブンを無くしたこと
そして時代は現代に戻って、ムスッコにセブンを砂に埋めて無くしたことを話した。
ムスッコが幼稚園に行く前のころだったので、まだ3歳だったはず。
だから今から5年前ぐらい前に、このセブンを無くした話しを幼いムスッコに話したことになる。
そして、ムスッコは言った
その日もムスッコは、ウルトラ怪獣とウルトラマンゼロ、そしてセブンの人形で遊んでいた。
パパが小さいころ、セブンの人形を砂場に埋めて無くした事を話した。
ムスッコはソフビ人形をいじりながら黙って聞いてた…
だいたい話終えると、ムスッコはこういった。
「パパ、じゃあ○○太のセブン貸してあげるよ」
まるで、友達がさっきセブンを無くしたみたいに、代わりに貸してくれるって言ってくれた。
…
「ありがとう じゃあパパセブン借りて遊ぼうかな」
何事もなかったように答えたが、心の中は動揺していた。
ウルトラセブンを無くしてから45年以上すぎていた。
セブンを無くしてから45年後に、息子からセブンを借りて遊んだ。
まさか自分の息子があの日の埋め合わせをしてくれるなんて、誰が想像できるだろうか。
誕生日のプレゼント
そして次のパパの誕生日に、ムスッコからプレゼントをもらった。
新しいセブンのソフビ人形だった。
先の話しを憶えていて、誕生日プレゼントに準備していてくれたのだ。
多分ママの口添えもあったんだろうと思う。
ウルトラ怪獣やウルトラマンの人形はなぜか年々小さくなり、ムスッコが持っているものより一回り小さかった。
パパが幼いころ持っていたものと比べると随分小さい。
そう思った。でもそんな事はどうでも良い。
あの頃砂場に埋まったセブンは、姿を変えて私の手に戻ってきたに違いない。
そしてまた父親の元に
離れて暮らす私の父が危篤となり、急いで田舎に駆けつけた。
幼いころ、一緒にセブンを探してくれた私の父。
急に容体が悪くなった父のいる病院に、ムスッコから貰ったセブンのソフビ人形を持っていった。
病室に入るやすぐに、自分の父親に握らせた。
「憶えてる?オレ子供の頃、セブンを砂場で無くしたよね?」
「一緒に探したけど、みつからなかったね?」
酸素マスクを口にあて声を出せない父は、なんども首を上下にふり頷いた。
「○○太に買ってもらったんだよ」
「パパがセブンを無くして困っているから買ってあげるって」
父はセブンをなんども指先でなぞり、握り確かめていた。
人形が戻って来たことを確かめていた。
まとめ
父はその後、しばらくして息を引き取りました。
最後まで父らしさを失わない素晴らしい最後だったと思います。
まあ、実際は子供のころセブンを無くした後、新しく別のソフビ人形を買ってもらったんですけどね。
何気に甘やかされて育ったもので…
さあ、令和の世がやって来ます。
令和の時代もウルトラマンシリーズは続くでしょう。
そして、ムスッコにも子供ができるでしょう。( 私の孫 )
ウルトラセブンを失くしたパパと、その父親の話を、末代まで伝えていただきたいと思います。
すし😇なめろう ( @namero_sushi ) でした!